皆さんこんにちは、Re-aplaのらいらいです。
さて先日、ASUS社から発売されている「ROG Ally X(アールオージー エイライ エックス)」をAmazonスマイルセールで購入しました。ずっと在庫切れだったのですが、セール最終日に偶然在庫が復活したので「この機を逃すわけにはいかない!」と購入したわけです。指が勝手に購入ボタンを押すこと、あると思います(ない)。
今回は「ポータブルゲーミングPC」というジャンルの簡単な説明と共に、「ROG Ally X」の性能や実際の使用感・動作感を含めたレビューをお伝えしていこうと思います。
Steamファンとしては「Steam Deck」を購入しようか悩んでいたんですが、性能面で現状トップクラスの物が良いだろうと考え「Ally X」を購入しました。
ニッチな分野、僕も初めて触る製品なのでとても楽しみです。
新しい「ゲーミングPC」のカタチ
ざっくり「ゲーミングPC」というのは「動画編集や画像編集などのクリエイティブな作業」「要求スペックが高いAAAタイトル級のゲーム」など、高負荷な処理に対応したハイスペックPCのことを指しますよね。
「ゲーミングPC」はデスクトップ型PC、「ゲーミングノートPC」はノート型PC。
そして今回紹介する「ROG Ally X」のように、PC本体とモニター・コントローラーが一体型or着脱式になっているものを「ポータブルゲーミングPC」と呼びます。「ポータブルゲーミングデバイス」「UMPC(ウルトラモバイルPC)」「ハンドヘルドPC」などとも呼ばれています。
ただし、上記のGoogleトレンドのグラフを見ればわかるように、「UMPC」は小型PCデバイス全般を指す名称。国内では「ポータブルゲーミングPC」という呼び方が一般的なようですね。
個人的には未だに「ゲーミングPC」という名称に違和感を覚えちゃうんだよね、あと名称は統一してほしいなあ・・・とにかく情報調べたり動画を探したりするの大変だったよ・・・
個人的にはゲーミングデバイスの一種……ポータブルゲーミングデバイスが一番しっくりくるかも。でも長い……略すとPGD??いや略すとわかんないんだって!!
こういうの難しいよね~~~!!!
少し話は逸れますが、「ascii.jp」さんの記事で「ゲーム機型PCの歴史」を読むことができるので、興味がある方はぜひ。とっても面白いです。
どんな種類があるの?
代表的なデバイスと言えば、Valveから2022年にリリースされた「Steam Deck」でしょうか。2023年にASUSの「ROG Ally」が続き、MSI、Lenovo、Razer、AYANEOといったブランドも続々と発売しています。
当然「パソコン」というカテゴリーなので、各社スペックアップモデルや廉価版も増えつつあり、スペック的な選択肢も充実してきています。ゲームが好きなユーザーにとっては今熱いジャンルなのではないでしょうか?
ゲームはハードで遊ぶということが本当に減ってしまいましたね・・・先日Sonyが発表したPlaystation5の価格などを考えると「ポータブルゲーミングPCを選ぶ」という選択肢は大いにありなんですよね。
これ自体がPCで、据え置きと持ち運びができて一石二鳥・・・おまけにゲーム用途以外に活用できちゃう。「独占タイトルが遊びたい」「超高画質で遅延なく遊びたい」といった事情がなければ僕はこっちを選んじゃうなあ。
GBAとDSで育った世代としてはすごーく変な感じ。ハードの勢い、いつの間にかなくなってきちゃったね……
わたしも今ゲーム目的で端末を買うならゲーミングPC系って思うな。携帯機はどこでも遊べるのが魅力的!
デザイン面やバリエーションも含めると「AYANEO」のポータブルゲーミングPCは凄く好きなんだよね。特に「pocket S」はiPhoneのようなスタイリッシュなデザインがGood!!
「ROG Ally X」
スペック
まずは基本スペックで「ROG Ally X」と「AOG Ally(旧モデル)」を比較してみます。
CPUなど細かい性能内容などはそこまで知識がないので他レビュアー様を参考にしてみてください。
項目 | ROG Ally X | ROG Ally(Z1 Extremeモデル) |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen Z1 Extreme 3.3GHz/8コア | AMD Ryzen Z1 Extreme 3.3GHz/8コア |
GPU | AMD Radeon Graphics | AMD Radeon Graphics |
画面 | 画面サイズ:7 型(インチ) 画面種類:TFTカラー液晶 解像度:フルHD (1920×1080) リフレッシュレート:120 Hz アスペクト比:16:9 タッチパネル:搭載 表面処理:グレア(光沢) | 画面サイズ:7 型(インチ) 画面種類:TFTカラー液晶 解像度:フルHD (1920×1080) リフレッシュレート:120 Hz アスペクト比:16:9 タッチパネル:搭載 表面処理:グレア(光沢) |
メモリ | 24GB | 16GB |
ストレージ | M.2 SSD:1TB | SSD:512GB |
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit |
駆動時間 | JEITA Ver3.0:11.7時間(動画再生時)/22.4時間(アイドル時) JEITA Ver2.0:25.4時間 | JEITA Ver2.0:10.2時間 |
インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-Cx1 USB4 Type-Cx1 microSDスロット | USB3.2 Gen2 Type-Cx1 microSDスロット |
PD対応 | 対応 | 対応 |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 |
センサー | 加速度センサ ジャイロセンサ | 加速度センサ ジャイロセンサ ホールセンサー |
Bluetooth | Bluetooth5.4 | Bluetooth5.1 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
重量 | 0.678 kg | 0.608 kg |
幅x高さx奥行 | 280.6×36.9×111.3 mm | 280×40.58×111.38 mm |
大きく変わったのはRAMとSSDの改善による容量増加と高速化、バッテリー駆動時間の増加。
Type-Cも2基に増設されて、トドメに冷却性能が強化!!些細に見えるかもしれないけれど、実際に体験してみると現行最強UMPCだと体感できるよ!!
使用感について
重量・ホールド感
僕は旧モデルを少し触ったことがある程度なのですが、実際に持ってみると「思ったよりは軽い!!」という印象でした。ポータブルで「うわっ、重たぁ!!」となるのは残念なので嬉しいポイントです。さすがに手持ちで長時間遊んでいると腕は疲れますが、支えを作って遊べば全く問題ありません。
また、グリップ・ホールド・ボタンの快適性について。
画像のように片手で持てる程度のグリップ・ホールド感があります。格闘ゲームやアクションゲームでも誤操作はなく、背面にあるマクロボタンも押し間違えることなく、ボタン操作も快適です。
エルゴノミクスをしっかりと考えられたとてもよい設計だと感じています。ですが、女性ユーザーの場合はちょっと重く、大きく感じるかもしれません。
こればっかりはどうしようもないけど、長時間プレイのことを考えると重たそうなのは躊躇うポイントかも。置いて遊べばいいんだけどね!
携帯機としてこのサイズを携帯用ポーチ込みで持ち歩こうと思ったら、女性視点ではそもそもカバンから買い換えないと無理じゃない!?って気もする……。
セットアップ・専用ユーティリティ
初回起動時の設定は結構時間がかかりました。
Windows11のセットアップ、Wi-Fi設定、バックアップ、マイクロソフトアカウントなどの設定が必要です。
続いてASUSのマイページ登録やユーティリティソフトである「Armoury Crate SE(アーマリークレート)」、Steamなどのゲームプラットフォームを一括管理するライブラリソフトの設定、各種ソフトウェアのアップデートなどなど・・・合計で1時間30分程度かかりました。
とは言え、これはしょうがないですね。制御ソフトウェアのアップデートを疎かにすると動作不良を起こす原因になるので、必ず最初に実施しておきましょう。
セットアップは手順書がないからWindowsパソコンに慣れてないと手こずっちゃうよね。この辺りはwebにガイドページがあると不慣れなユーザーに親切かもね。
ファン・排熱
ファン・排熱に関しては一番驚きましたが想像以上に静かです。ゲーム音で聞こえない、呼吸音くらいの「フー」という音で、「あ、これ排熱してるのか!?」と気づかなかったほどです。
膝に置いてプレイしていた時は流石に温かさを感じましたが、それでも握って遊んでいるだけでは気づかないほど。排熱力はかなり強いと感じました。
わたしはSteamLinkを使ったiPad+コントローラー環境でPCゲーを遊ぶことがあるんだけど、ちょっと火傷しそうなくらい熱くなることがあるからこれは羨ましい……!!
いや、排熱はかなり驚いたよ・・・こんなに小さくてパワフルなマシンなのにハイパフォーマンス時も静かだなんて・・・ASUS恐るべしだぜ・・・
バッテリー
僕はスキマ時間に積みゲーを進めたくてROG Ally Xを購入したため、連続2時間を超えるプレイ記録がありません。そのため具体的な時間はわかりませんが、公式発表では要求スペックが高いゲームは約3時間プレイ可能とのこと。
ただし、これは適切なエコ設定をした上での数値だと思いますので、ヘビータイトルは多く見積もっても2時間程度かな?と推測しています。もちろん要求スペックが低いゲームになれば遊べる時間はもっと伸びると思います。
僕は十分満足だね。容量が大きくなればサイズも大きくなるからこれがベストかも。それ以上非充電状態で遊びたい場合は65W以上のバッテリーが必要だからそこだけ注意してね。
動作感について
実際にプレイして確認してみましょう!
まずは「Slay the Spire(低負荷)」「Vampire Survivors(低~中負荷)」「Black Myth: Wukong(高負荷)」の3タイトルをインストールしてみました。前述したユーティリティソフト「Armoury Crate SE」のおかげで、インストールからプレイまで引っかかりなくスムーズに行えたのは良いポイントです。
本機は「AMD Ryzen Z1 Extreme」が搭載されていますが、グラフィックボードの性能としては「GTX 1650相当」と言われています。その性能で描画の激しいシーンやAAA級タイトルのようなゲームは遊べるのでしょうか?
それでは早速、Ally Xから動画をキャプチャーしてみましたので見てみましょう。(使用率などを見ることができるリアルタイムモニターは録画されていませんでした・・・とほほ)
Slay the Spire
まず「Slay the Spier」。要求環境がそこまで高くないため、特筆すべきことがないぐらいスムーズに動作しました。かなり早いスピードで動かしていますが、もたつきやブレみたいなものは特に感じられませんね。
スレスパをスキマ時間にサクッと遊べるのがマジで最高。Ally Xで一番遊んでいます。
Vampire Survivors
「Vampire Survivors」はプレイ次第で大量の描画が入るため、高負荷になりやすいゲームです。動画はプレイ終盤、全てのエフェクトをONにした状態ですが、こちらも描画のもたつきやブレなど一切感じませんね。
ただ、描画が激しくなった辺りからファンが大きく作動し排熱を行っていたので、負荷はそれなりにあるようです。いや、それにしてもここまで処理落ちしないというのはかなり驚きました。
画質荒れてるように見えるけど、これはゲーミングPC上でも割とこんな感じ!
Black Myth: Wukong
最後は「Black Myth: Wukong」ですが、こちらは非常に要求スペックが高いゲームです。スペック要件は下記の通りとなっており、「本当にこのクラスがストレスフリーで遊べるのか?」とずっと気になっていました。
最低要求スペック | 推奨要求スペック |
64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です OS: Windows 10 64-bit プロセッサー: Intel Core i5-8400 / AMD Ryzen 5 1600 メモリー: 16 GB RAM グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB / AMD Radeon RX 580 8GB DirectX: Version 11 ストレージ: 130 GB の空き容量 サウンドカード: Windows Compatible Audio Device 追記事項: HDD Supported, SSD Recommended. The above specifications were tested with DLSS/FSR/XeSS enabled. | 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です OS: Windows 10 64-bit プロセッサー: Intel Core i7-9700 / AMD Ryzen 5 5500 メモリー: 16 GB RAM グラフィック: NVIDIA GeForce RTX 2060 / AMD Radeon RX 5700 XT / INTEL Arc A750 DirectX: Version 12 ストレージ: 130 GB の空き容量 サウンドカード: Windows Compatible Audio Device 追記事項: SSD Required. The above specifications were tested with DLSS/FSR/XeSS enabled. |
旧ROG Allyの場合、要求スペックの高いゲームだと描画負荷やブレがかなりあると聞いていました。ですが僕個人の体感としては、ほぼ問題なくストレスフリー。ポータブルゲーミングPCの本気を体感することができました・・・。
ただし、これは7インチディスプレイで表現できる範囲でスムーズに遊ぶための最高出力モードであったり、FSR機能やアップスケーリング機能などの組み合わせがあり成立するものですから、ゲーム内パフォーマンスを最高設定にしてしまうと安定して遊べる限界はありそうですね。
Ghost of Tsushimaではマップ画面で若干のブレが発生したり、AAAタイトルでは限界を感じるところもありますね。
ですが、一定の美しいグラフィックを保ちながら問題なくプレイできるので「どこでもゲームで遊びたい!」「積みゲーをとにかく消費したい!」という方には本当にオススメしたくなります。
ASUS ROG Ally Xのメリット・デメリット
最後にROG Ally Xのメリット・デメリットをまとめましょう。ただし僕が実際に使用してみた感想なので、あくまで参考程度にとどめて頂ければ幸いです。
・PCゲームをどこにでも気軽に持ち出せる。
・要求スペックが高いゲームでも基本的にストレスなく遊べる。
・PCなのでゲーム以外のソフトも使用可能。
・据え置きにもポータブルにも切り替えられる利便性。
・値段が中々に高い。
・初期設定やグラフィック関連の環境設定に知識が必要。
・ハード拡張はストレージ増加程度(自己責任・保証外)。
・細かいボタン操作が多いソフトは操作性に難あり。
・使い方を広げるために周辺機器で費用がかさむ(モニター、ケーブル、ドッキングステーションなど)。
正直に言うと、既にゲームに特化したPC環境が整っている場合「買ってはみたものの、あまり使わなくなっちゃった・・・」というケースに陥りやすそうなハードだと思います。
しかし「とにかく外でゲームがしたいんだ!」という強い気持ちがあるユーザーにはドストライクだと自信を持って言えます!高い買い物ですからよく検討して購入しましょうね!
「ahamo(アハモ)」なら2024年10月から月30GB利用可能!!
ところでポータブル端末で悩まされる問題・・・それは「ネットワーク」。
Steamのようなオンラインゲームプラットフォームではクラウド上にセーブデータが保存されています。アクセスさえできればどこでも最新の状態でプレイできるわけですが、問題はそのネットワーク環境とデータ量ですよね。
僕は長年DoCoMoユーザーだったのですが、月額料金を大きく抑えながら毎月20GB使用可能という話を聞きahamoに切り替えました。通信環境は「ちょっと重たいかな?」と思うこともありましたが、おおむね不満はありませんでしたね。
そんなahamoから「2024年10月より価格据え置きで20GB→30GBへ増量」というとんでもないアナウンスがありました・・・ROG Ally Xを購入した直後に知ったニュースだったので飛び跳ねて喜びました。
30GBのデータ容量が使用できて月額2,970円は非常に魅力的ですよね~!!ぜひこの機会にahamoへ乗り換えてポータブルゲーミングPCと充実したゲーミングライフを送ってみてはいかがでしょうか?
これは流石に嬉しすぎるお知らせでした!!ゲーム自体をWi-Fi環境でダウンロードをしておけば、外出先でネットワーク共有でセーブ&ロードが可能なので安心して遊べるよ~!!嬉し~!!
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