ソロ&マルチプレイでストイックに楽しめるRe-apla(りあぷら)一押しのゲーム!「Age of EmpiresⅣ」のレビュー記事です。
いきなりハードなゲームの紹介だけど、本作のマルチプレイは白熱間違いなし!お友達と遊んでほしいオススメの1作です。
「Age of Empires」とは?
「Age of Empires」エイジオブエンパイア(以後AoE)はリアルタイムストラテジー(RTS)という戦略型ジャンルのゲームです。
クォータービューで世界を見下ろし、史実に登場する文明を発展させながら「資源収集」「ユニット生産」「ユニットを操作して戦闘」を行うゲームです。マウスだけで遊べるので実はそんなに難しくはありません。※ホットキーやショートカットキーを使うことも可能ですが、最初はマウスだけで十分です。
Age of Empiresシリーズの年表としては以下の通り。
・1997年「Age of Empires」
・1999年「Age of EmpiresⅡ」
・2002年「Age of Mythology」
・2005年「Age of EmpiresⅢ」
・2011年「Age of Empires Online」
・2021年「Age of Empires Ⅳ」
2000年代はディアブロ、OFP、コマンドス、MoH、そしてROなどコンシュマーゲームにはない、革新的なゲームデザインやインターネットによるマルチプレイを備えたPCゲームが続々とリリースされていました。ハードコアなユーザーは日夜問わずゲームに明け暮れていたことでしょう。AoEⅡもその1つで、今ではRTSの金字塔として確立されています。
余談ですがAoEⅡ~AoMの世代の僕は、高校生だった当時ドリームキャストとPCを所持していました。この頃に睡眠時間の逆転が起き夜型の生活が身についてしまい、今現在も苦しめられているわけです・・・
AoEってどんなゲーム?
文明の選択
プレイヤーは史実に登場する10種の文明から1つを選択してプレイします。それぞれの文明は個性的な特長や特性を所持しています。
・オスマン
・マリ
・フランス
・イングランド
・モンゴル
・デリー スルタン国
・アッバース朝
・ルーシ
・中国
・神聖ローマ帝国
初めての方はスタンダードでオールマイティに戦えるフランスやイングランドからスタートするのがおすすめですね。
そうそう、AoEⅣはキャンペーン(ストーリー)も充実しており、美しい映像と共に各文明の史実を追体験しながら遊ぶこともできるので、世界史に興味がある方にもオススメしたいところです。
マップと資源
マップは開けた草原から険しい山脈、海戦がメインとなる島国などあらゆる種類があります。マップ上には限られた資源である「食料」「木」「金」「石」が必ず用意されています。その他にも数種の資源が点在していますが、基本はこの4種の資源を収集して自身の文明を発展させることになります。資源がないと何も生産できないので、資源の収集は忘れてはいけません。
様々なユニット
AoEのユニットはざっくり「町の人」「兵士」の2種類が存在します。このゲームの目的は勝利すること。そのために「町の人で資源を集めて建物を作り、兵士を生産し敵を倒す」のです。
ユニット(戦闘)
このゲームの勝利条件は「自陣営の民族の象徴を一定時間保持」「全聖地を一定時間保持」「敵陣営の歴史的建造物の全破壊」「敵ユニットの全撃破」(勝利条件はカスタマイズ可能)。どれか1つでも達成できれば勝利ですが、いずれにせよ会敵は避けられないため、軍備をしっかり整えておきましょう。
様々な場所で戦闘が展開していき、ゲーム終盤は大規模な戦闘が至る所で勃発します。各軍に的確な指示を出し、勝利をその手に収めましょう。
AoEの戦闘システムにはレガシーゲームによく用いられる「3すくみ」が存在します。槍兵は騎兵に強く、騎兵は弓兵に有効で、弓兵は槍兵等に強いといった形です。豊富なユニットが存在するため厳密にはこの限りではありませんが、得手不得手を理解すれば戦闘の主導権を握ることができます。
ユニット(生産)
生産ユニット「町の人」は内政を支えるポジションです。畑を耕し、木を伐り、金や石を採掘し、建造を行う。町の人が居なければ戦闘ユニットも生産することができません。ゲームの根幹を支える重要な役割を担っています。
資源を回収する建物を作れば資源収集の効率が上がります。集めた資源で戦闘ユニットを生産する建物を建て、防衛・侵攻に備えられるようになります。
また、テクノロジーの研究を行うことで資源収集・軍事生産力・各ユニットへのバフ効果等、様々な恩恵を獲得できます。強力な人的資源と潤沢な資源を蓄え、より有利にゲームを展開するための足がかりにしていきましょう。
戦闘と生産のバランス、そして戦況に応じた判断が非常に重要なゲームなので、この両者を巧みに操りゲームに勝利することがAoEでとても楽しいポイントの1つですね。
文明の発展
AoEには文明の発展という4段階のステップがあります。「Ⅰ:暗黒の時代」「Ⅱ:領主の時代」「Ⅲ:城主の時代」「Ⅳ:帝王の時代」と条件が整うと進化していきます。時代が進化すれば生産できる施設やユニット、テクノロジーが増え、生産面でも様々な恩恵を享受することが可能になり、展開を有利に運ぶきっかけになります。
時代が進化することでビジュアル的にも布の服から鎧へと進化したり、その時代を象徴する装飾へクラスチェンジしたりするのも歴史ゲーとしての見どころの1つですね。
AoEをお勧めする理由
王道RTSの傑作
複雑すぎずシンプル過ぎず、まさにレガシーRTSゲームの金字塔。リアルタイムストラテジーというジャンルで最初に触れ合うにはAoEⅣをお勧めしたいです。
シングルで遊ぶ「キャンペーンモード」も充実しており、美しい映像と共に各文明の歴史とチュートリアルを学ぶこともできますし、ゲーム自体のチュートリアルもしっかり準備されていますので、初心者でも安心して遊べます。
わたしはAoEIVに触れるまでRTSのRの字も知りませんでしたが、チュートリアル1時間程度でAI戦を最後まで遊べるようになりました!気づけば毎日戦いに明け暮れています……
またゲーム操作は旧作と変わっていないので過去にAoEシリーズをプレイした人もそのまま遊べる仕様になっています。ゲームを楽しむための実績やトライアルも備わっています。
さらに「マルチプレイ」にはレート戦に加えて「観戦機能」があり、自分のレベルに近いユーザーや高レベルのベテランユーザーの試合を見られるので、そこからテクニックを学ぶこともできます。
良い時代になったもんだ・・・
ゲームメイクの思考が楽しい!
領地を拡大し、資源で経済を潤し、堅牢な城壁で守りを固め、圧倒的な力で敵を圧倒したい!!しかし中々上手くいかないのがストラテジーゲーム。それを実現するためのゲームメイクを考える楽しさがあります。
回数を重ねるごとに定石や理論が身に付き、アクシデントへの対処も上手くこなせるようになり、勝てなかったAIやオンライン対戦で勝利できるようになると達成感や充実感はひとしおです。
リアルタイムストラテジーですから様々な出来事に対処しなくてはいけませんが、敵の策略を潰し、自分の戦術が通って勝利した時は本当に嬉しいです。
マルチプレイが楽しい!
そして最大8人のマルチプレイによるデスマッチやチームマッチも楽しい要素の1つです。
2〜3人では1時間、8人規模になると2〜3時間、泥沼展開になると4時間近いゲームにもなることも・・・過去に8人対人マルチプレイをしましたが村人1人になってもしぶとく生き残り抵抗し続け、夜が明けたこともありました。
AoEには貿易要素もあり市場を介してチームメイトと資源のやり取りができます。スポーン地点や資源による役割分担なども重要になってきます。ただし、基本的にはフレア(マップ上の合図)でしかコミュニケーションができません。
小さな情報から位置や役割の要素を察知し、敵対勢力へどう攻めていくかを考えるところもストラテジーゲームの楽しさですね。意思疎通が限られている中、長い時間をかけて勝利した時の喜びはより一層嬉しいものです。
おわりに
今回紹介した「Age of EmpiresⅣ」は2021年10月に発売された作品で、PCゲームとしてはまだ新しい部類です。僕はリリースしていたことは知っていたのですが、先日セールで見かけて20年程前に「Age of EmpiresⅡ」を友達と日夜プレイしたことを思い出し購入しました。
久々にプレイしたAoEⅣは今でこそ革新的でもなく古臭く、操作もあの当時と何も変わっていませんでした・・・しかし、頭をフル回転させながらも指を動かしせわしなく画面を見渡し、戦況を把握して指示していく楽しさ。そしてマルチプレイの白熱した攻防や駆け引きの面白さ・・・
あの時のまま変わっていませんでした!!
王道のRTSとなる「Age of EmpiresⅣ」ぜひ皆さんにも一度触れて欲しい作品です。今でこそRTSジャンルは下火かもしれませんが、世界中を熱狂させたレジェンドゲームの1つですので、是非遊んでみてくださいね。