Re-apla(リアプラ)のらいらいです。さて、遂にこのゲームを紹介する時が来ましたね・・・デッキ構築型ローグライカーなら知らない人はいないであろう名作「Slay the Spire(スレイザスパイア)」、通称「スレスパ」の紹介です。
スレスパはMega Crit社によって開発されたローグライクカードゲームで、2019年1月24日のリリース以降様々なプラットフォームで展開されており、現在Steam/Nintendo Switch/PS4/XBOX ONE/Google Play/Apple Storeといつでもどこでも遊べる環境が整っています。もちろん日本語翻訳もあるので安心して遊べます。
圧倒的な好評価!!
Steamでは115,374件ものレビューで圧倒的に好評を獲得している人気の作品。総プレイ数千時間のユーザーさんも多く、コミュニティでは今もデッキ構築について議論が活発に行われているほどです。
僕は最近ようやく遊ぶタイミングができたので、他ゲームや作業の合間にコツコツとプレイしています。日々多くのゲームをプレイしているので「時間も忘れて熱中している!」というほどではありませんが、毎日暇さえあればつい起動しているほど中毒性の高い作品です。
カードデッキローグライクはシンプルだけど、ほんとに何度でも遊べちゃうくらい飽きが来ないから、スキマ時間に遊ぶのにはもってこいなんだよね。特にスレスパは凄くシンプルで中毒性が高くて癖になっちゃう・・・
こういうゲームって、ルールとか難しそうなイメージ。変な日本語だったりしない?
ちょっととっつきにくいというか……そういうとこない??
ローカライズがしっかりしてるから、システム面で悩んだりはないと思うけど・・・やっぱり難易度は少し高いね!ただ、どんなゲームでも強敵っているよね?少しずつ成長して強敵を倒せた時の達成感、そしてビルドへの理解が深まっていいデッキが組めた時はテンションが上がるよね。
なるほど~。デッキ組んで、綺麗に刺さったら楽しいって感じかな?
ローグライクは常に死と隣り合わせ
スレスパはローグライクとカードデッキを融合させた、「デッキ構築型ローグライク」と呼ばれるジャンルです。
最初に異なる特徴を持った4人のキャラクターから1人を選択しゲームスタート。12枚の基本カードを配られて、未知なる塔へと足を進めます。
塔は16階層×3レベル+2ボス戦の計50階層。ランダムに生成されたあみだくじのようにルートが分岐し、マップには「戦闘」「エリート戦」「商人」「ランダム」「宝箱」「休憩」そして16階層毎の「BOSS戦」が配置。50階層目に存在するボスを撃破することができれば、無事ゲームクリアとなります。
マップの内容は下記の通り。
戦闘 | 通常の敵とバトル。 |
エリート戦 | 通常の敵より強い敵とバトル。 勝利するとレリックを入手可能。 |
商人 | 敵に勝利した際に得たコインでカード、レリック、ポーション、カード除去を 購入できる。 |
ランダム | イベントが発生。カード取得や強化、レリックの入手なども発生する反面、 その代償として戦闘やダメージ、また状態異常などを付与されることも。 |
宝箱 | レリックを得られる。 |
休憩 | 休憩か鍛冶を選択できる。 休憩:最大HPの30%を回復 鍛冶:カードを1枚アップグレード |
今では良くあるランダムルートマップ形式だね。基本的には戦闘を選んでデッキを強化していくよ。そしてレリックをゲットすることでよりゲームを有利に進めて行けるからエリート戦や宝箱などがあれば狙っていきたいね!ただしエリートは超強いから慎重にね。
あ~、だからいつもエリートにボコボコにされてるのね!
だってレリック欲しいんだもん…
豊富なカードで挑む戦略バトル
スレスパのメインである戦闘はターン制バトル。
出現するモンスターは50体以上。多種多様な特性を持ったモンスターの中には非常に厄介な強敵も存在しています。1回のバトルで1体から4体ほどのモンスターがプレイヤーの行く手を阻みます。敵の行動はあらかじめ予測されており、手持ちのカードを駆使して敵の行動に応じた対処を行う形です。
敵の体力を0にして全滅させることで勝利となり、勝利報酬として「ゴールド」「ポーション」「カード」を得られます。基本はこの戦闘に勝利し、デッキを強化していく流れになります。
戦闘は主に下記の要素で構成されています。
HP | キャラクターの体力。自身のHPが0になるとゲームオーバー。 敵のHPが0になると敵を倒したことになる。 |
ブロック | 防御。ブロック値がある場合HPより優先的に消費される。 ブロック値が0になるとHPが減算される。 |
エナジー | コスト。カード左上に記載されたコスト値の分だけ消費される。 エナジーが0になるとターンエンドとなる。 |
カード | 共通&固有の「アタック」「スキル」「パワー」「状態異常・呪い」が存在。 アタック:主に攻撃に使用。 スキル:主に防御に使用。 パワー:バフデバフなど様々な効果が得られる。 状態異常・呪い:自身にデバフ効果を与えられる。 |
ポーション | アイテム。戦闘中いつでも使用可能で様々な効果が得られる。 |
レリック | 常時発動。戦闘中様々な効果が付与される。 |
キャラクターや状況によって違いもあるけど、基本はダメージを食らわないようにブロックを重ねてチクチク攻撃だね。相手が攻撃しないターンにはアタックでダメージを叩きこもう!
つまり負ける前に倒して勝つ!!!ってことね!!!!!!
それができればいいんだけど、モンスターの特徴とかデッキの内容とかで上手くいったりいかなかったりするんだよね。選択肢の甘えが一切許されないところもローグライクのクセになるポイントだね。
ゲームシステムはこれだけ。「ここまでシンプルなゲームで本当に面白いの?」と思われるかもしれませんが、本作の面白さの本質は、今紹介してきたシステムの調整具合にあります。
奇跡的なゲームバランス
デッキ構築型ローグライクは今でこそたくさんあり、スレスパ以外にも面白いゲームはもちろんあります。過去に記事で書いた「Peglin」や「幸運の大家様」もデッキ構築型ローグライクですし、あちらも野心的で挑戦的で本当に面白いゲームです。それでもやはり何度でも遊びたくなるのは「スレスパ」だろうなと思います。それほど皆さんに遊んでもらいたいと思える作品です。
なぜ「スレスパ」がこんなにも評価を得ているのか?その理由は色々あると思いますが、個人的にはアーリーアクセスの頃からコツコツとユーザーに寄り添い、ゲームバランス調整をディスカッションし続けたことだと思います。
現時点でSteamのコミュニティスレッド総数は16,294件と中々見ることのない膨大な数が立っており、開発とユーザーが共にこのゲームを良くしようと熱意をもって取り組んでいることが伺えます。
この手のゲームはデッキによるパワーバランスの下振れや上振れが本当に多く、イベントシナリオも大味な調整になっていると非常にピーキーなゲームになりがちです(俗にいう運ゲーにもなりがち)。
ローグライクというゲームデザインは、成熟していても全体の効果や数値の些細なバランスによって評価が大きく変動するジャンルだと思います。「Overdungeon(オーバーダンジョン)」なども同年にリリースされていますが、あれぐらい大味で豪快に振り切らないとローグライク特有の「もう一度!!」というリプレイ性には結びつかない気がします。
毎プレイ毎プレイ、慎重に最適なビルドを狙い組み立てながら、パーマデス(恒久的な死)を乗り越え再び挑みたくなる魅力と面白さは「スレスパ」が頭一つ抜けていると思います。
評価には理由がある
スレスパのゲーム性自体は非常にシンプルで王道的ローグライクなため、深くゲームの内容を説明するような記事にしようとするとデッキ構築や最適化、レリックによるシナジーにキャラクター別攻略など・・・幾らでも書けてしまうほど”超濃密なゲームシステム”を延々と書く羽目になってしまうので、今回は大まかなゲーム性だけの説明で留めておきたいと思います。
常に死に戻りを行い経験を養い。可能性と確率を予測しながら選択肢を選び、シナジーを揃えデッキを組み立てていく完成されたローグライクというゲームジャンルの中で。見た目はシンプルでビジュアルも控えめなスレスパですが、この圧倒的好評価も頷ける”やってみないと分からない”超王道的面白さと絶妙なゲームバランスがあるので、是非プレイして体感してもらえると嬉しいです。
そろそろ動画で実際のプレイ配信なども良いかもしれませんね、それではまた次回。